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2006年10月23日発表
< 簡単、 感嘆! 初心者でも株価トレンドが一目でわかる方法 >
〜 塩漬け株をつくらないために 〜
株式投資は儲けることが多くの人の一番の目的ということは言うまでもありませんが、その前に損をしないこと、
それには損をしやすい時期には株を買わないことが大切で
はないでしょうか。それには買いたい銘柄があったなら、
まずはこれから解説
させて頂くカンタン月足チャートで、「その銘柄
は上に行こうとしているのか、
下に行こうとしているのか、つまりトレンドを把握し、下降トレンドだということを見抜く」ことができれば買わずにすみ、
塩漬けもなくなるでしょう
。もちろん、買うタイミングもカンタンに分かるのがこれから解説させて頂くチャートの見方です。
尚、これからの述べさせて頂く内容は、今流行の目先のスイング・トレード(2、3日での売買締結)、
或いはデイ・トレード対象のノウハウではありません。3か月から半年、或いはそれ以上のバイ・アンド・ホールド
の中期、
或いは長期投資向きの投資法ですので、そのところ念頭に置いてお読み頂ければと思います。
ただし、筆者は決してスイング・トレードやデイ・トレードを否定するものでもありません。それによって財をなし、
成功した投資家がおられるのならそれはそれで素晴らしいことです
。しかし、最近それらの売買手法がいかにも誰にでも
簡単にできるように著された書物があまりにも多く、それらのほとんどに筆者は疑問を抱かざるを得ません。
目先売買はそれらの書物に記されているほど容易ではありません。大げさな表現かもしれませんが、
もし書店に「こうすれば誰でもすぐに松井やイチローのよう
な野球選手になれる」という本が販売されてたなら、
恐らくほとんどの方が「そんなバカな」と思われるのではないでしょうか。しかし、株のスイング・トレードもデイ・トレードも
スポーツ同様に
、理論とノウハウを読んだだけでは決して成功しません。成功までには数々の失敗も重ね、
当然大変な
練習と研究が必要です。相場の場合は、スポーツのように身体を使うわけでもなく、資金さえあれば自分
にも容易にできるだろうと勘違いしている人があまりにも多いのではないかと思われます。
従いまして、寝食忘れるような努力ができない、或いは、他に仕事を持ち、研究や練習をしようにも時間のない投資家は、
やはりオーソドックスな中長期投資のバイ・アンド・ホールド・スタンスが相応しいのではないかと思います。
しかし、中長期投資だからといって、やみくもにいつでも株を買って良いものではありません。
筆者は、
日々配信させて頂いている「cocktailの株式テクニカル・メールマガジン」で、毎日のように現在の株価のトレンドをリポートし、
「株の売買に最も重要なのはトレンドの把握、つまり現在の株価は上に行こうとしているのか、それとも下に行こうとしているのか
、
その方向性を把握することだ」と記し続けているのはご存じのとおりです。さらに重要なのは、買い転換、或いは、
売り転換のできるだけ
トレンドの初動をキャッチすることだということは言うまでもありません。
それではどのようにして株価のトレンドをつかめばよいのか、ということになりますが、近年の投資家は証券会社の
売買手数料が格段に安くなったことを利用して、どうしても短期売買をしたくなり、又、初心者ほど
上記のように「誰でも
デイ・トレードで何億円も儲けられる」といったたぐいのタイトルの書物やWEBサイトなどが氾濫していることから、
短期売買こそが正しい投資法だと思わざるを得ない環境にあると思います。そういうことから、テクニカルにおきましても
チャートは、「分足」「日足」が主で、「週足」はその次、「月足」などは見たことがない。という投資家も多いのではないか
と思います。
しかし、これから述べる月足こそが目先にとらわれない、中長期投資の株価のトレンドを見極めるのに重要、
しかもカンタンなチャートなのです。
<
バリュー株投資家にこそ、使って頂きたいノウハウ >
ファンダメンタルズ重視、特に資産内容から割安な株、いわゆるバリュー株投資家には、テクニカル否定論者が多いよう
に思います。いろいろ銘柄を研究し、「資産内容もすばらしい。業績も良い。その割にはこの銘柄はいかにも株価が安い。
よっしゃ、買いだ!」と意気込んで仕込んでも
、やはりその銘柄のトレンドが下向きの場合、或いは相場全体が
そういう時期であったなら株価は下がる一方でしょう。
しかし、バリュー株の投資家は「資産内容も良く、割安なので
いつかは上がってくる」と信じ、少々下がっても我慢して何か月でも待ちます
(もちろんご本人は塩漬けとは思ってません)。
それはそれでしっかりした考えの上での投資方針なので素晴らしいことですが、テクニカルによってトレンドをつかめば、
そういうやせ我慢などせず、現金を握っての買わない我慢をすればさらに安く買え、しかも仕込んだ時点から待つことなく
株価が上がっていくという、これまでの方法からすれば夢のような手法が
、これから解説する月足と2本のテクニカル指標で
カンタンにできるのです。
又、保有株がある場合、全体下降トレンドでは、やはり自己の保有株時価総額が目減りしていくことは、
多くのバリュー株投資家も経験されてきていることです。
相場全体が大局的な下降トレンドに入ったなら、
保有株もいったん現金化すべきではないかと思います。従いまして、バリュー株投資家にこそ、これから述べる
大きな相場のトレンドの見方を研究して頂き
( あまりにもカンタンですので研究というほどではないのですが)、
より効率的な資産運用をして頂きたいと思います。
さて、そろそろ本題に入りたいと思います。下図をごらんください。2006年10月13日現在の日経平均の月足チャートです。
「黄色の線」、「桃色と緑の線」がそれぞれ重要なテクニカル指標で、もちろん正式版は指標名を公開しています。しかし、
解説なしでもどの線がどうなったなら買いで、どうなったなら売れば良いか、およそお分かりになるのではないかと思います。
言うまでもなく、月足ですので1本のローソク足は一か月です。
尚、図内の下の方の小さな水色の数値「02 03 04 05
06」は、2002年、2003年・・・を表しています。
こうして見ますと、株の売買は、
なにも今日買って明日はもちろん、一か月後でも売る必要はなく、買い時は3か月から半年、
或いは1年に一回で良いのではないかということにお気づきでしょう。
当然、下降トレンドでは株は買うべきではないことも。
下図は日経ジャスダック平均の2006年10月13日までの月足チャートです。下降トレンドでは株は買うべきではないことが、
下図でさらによく分かります。
ジャスダックの多くの銘柄は、ジャスダック平均に表れているように、
2006年1月31日の2,904円を天井に下げ続けており、
9か月経た現在までは、買ってはならなかったことが、3本の線で明確にお分かりになると思います。
「ジャスダック平均が下がったから多くの銘柄が下げた」というのが一般的な考えです。しかしそれは誤りです。
ほとんどのジャスダック市場登録銘柄が下げたから、ジャスダック平均という指数に表れたのです。
2006年2月以降に押し目と間違えて買った。或いは4月以降に「もうそろそろ底値だろう」と安値ぼれして、
勘によるバイ・アンド・ホールドで買った投資家のほとんどは、塩漬け状態になっているものと推測されます。
以上のように、株価の大きなトレンドは月足ローソク足と2本のテクニカル指標で簡単に把握できます。
あまりにも簡単なのですが、ゆえにテクニカル初心者にも、ベテランの方にもひと目で分かる方法と
して、
このたび日々のメールマガジン、そしてこのように図式化して公開することにしました。
3本の線は、
以下のように設定します。(内1本には2つの数値が必要ですので4段になっています)
| 線の種類(普通のソフト) | 「株の達人」チャート | 「株の達人」銘柄選択 |
パラメータ |
| (正式版のみ) | |||
**
それではいよいよ詳細にご説明させて頂きましょう。
上図は日経平均の2006年10月6日(金)までの月足です。
(特にここからはサンプルのため簡略化させて頂いています)
まず、図内左の方から、'03年5月末に5月の月足が確定したとき、二線がゴールデン・クロスし、乖離がプラスになりました。
この5月末時点では
プラス乖離ですので
「陽転の兆し」とします。そして翌月には一線が上向いて、中長期上昇トレンド
「陽転決定」となりました。
買いです。その後株価は力強く上昇しています。
その次の'04年12月末も同様に「陽転の兆し」とします。ただこのときは、3か月後にはかい離がいったんマイナスになり、
二線もデッド・クロスしていますので、この間の投資はトントンか、わずかなマイナスになったと言えましょう。
二線はダマシの少ない指標ではありますが、やはりテクニカルは完璧ではないことを念頭に置いておく好例です。
'05年6月末の場合は、二線のゴールデン・クロス時には既に、一線は上向いており、即「陽転決定」となり、
その後大相場になりました。
●「陽転の兆し」の段階ではまだ株を買ってはならず、陽転決定を待つべきかということになりますが、
もし待つべきとしたなら、1本のローソク足は月足ですので、一か月待つとなればその間、株価は日経平均で500円以上
上昇してしまうこともあります。
当然、多くの個別銘柄も上昇していることも考えられます。しかしそういう時の多くの場合は、
中期下降トレンド中、或いはこのような月足での中期上昇トレンドへの兆しの段階で
は、「中間戻り反騰」買いシグナルが
出ていますので
、株を買っていることも考えられます。そしてその銘柄が
「中間戻り反騰」から「中長期上昇トレンドへ
転換」していく期待ができるというものです(多くの場合は42日移動平均線が上向く=「第二中間戻り反騰」からの
中長期陽転となりましょう
)。又は、中間戻り反騰での利益確定売り後の押し目が、中期上昇トレンドの初押し買いの
ポイントとなる場合もありましょう。
尚、上図の最後の二線が「未クロス」としているところは、2006年10月6日現在の月足換算です。
乖離はプラスになっていますが、
二線がゴールデン・クロスしていなければ、まだ兆しとも言えません。又、その後ゴールデン
・クロスしてもやはり月半ばでは決定とも言えません。ただし、上記のように「中間戻り反騰」
が見られれば、
ファンダメンタルズを十分に研究した銘柄なら、打診買い程度仕込んでおくのもひとつの方法でしょう。
< 両方の指標が揃わなければ買ってはならない >
下図は「2531宝HD」の月足です。
この銘柄は、図では60か月表示ですのでお持ちの株価分析ソフトの表示期間を100か月以上でご覧になりますと、
2000年3月の3,280円から下図の'02年11月の487円までの3年弱、一貫して下げ続けました。その間は
一線は
下がりっぱなし
、二線はデッド・クロスしっぱなしで、絶対にバイ・アンド・ホールドしてはならなかったことが分かります。
たとえ昔よく聞いた「半値八掛け二割引」の1,050円でも反発せず、さらにその半値以下になりました。
しかしこのノウハウを知っていれば塩漬け株にならずにすんだわけです。
又、緑線での囲んだ数か月は、二線はゴールデン・クロスしていますが、一線が下向きっぱなしですので買っては
なりません。2/28はプラス乖離になり、「陽転の兆し」は出ていますが、翌
月、一線は上向かず、決定とはなりませんでした。
その後
の一線が上向いてきた5月末のチャートを見て6月からが買いのポイントになります。
このように、テクニカル指標は単独で利用するのでなく、他の指標と組み合わせるのがダマシを防ぐコツです。
尚、この銘柄は、'05年の半ばから現在の2006年10月にかけては、一線、二線ともに横這い状態で、
鳴かず飛ばずの株価トレンドになっています。これはファンダメンタルズ面からの人気がないものと言えましょう。
ファンダメンタルズ分析もテクニカルも同等に重要なことは言うまでもありません。
<
日経平均に逆行高した例 >
次は中期下降トレンド中の日経平均に逆行高した 「9432NTT」 の例です。
日経平均は2006年4月を天井に6月まで急落しました。しかし、NTTは下図のように、5月の月足で、一線が上向いて
二線もゴールデン・クロスし、
結果、その後は押し目を入れながらも(下ヒゲがあったことで分かる)上昇トレンドを保ち、
下図の10月6日現在も上昇トレンドに乗っています。
しかしながら、日経平均に逆行高したことは、後日こうして結果論としては言えますが、いざ実戦投資となると躊躇して
しまうのは当然かもしれません。ただ、この2本の月足テクニカル指標が
いかに有効であるかがこれでご理解頂けると
思います。
<
日経平均が上昇トレンドなら、個別銘柄は陽転への兆しで買っても良い >
下図は「9984ソフトバンク」の2006年10月20日(金)時点での月足チャートです。
ソフトバンクは、
'05年7月末で二線がゴールデン・クロスし、株価が一線からプラス乖離になりました。
一線の上向きの決定は8月の末日になりますが、当時のこの銘柄の8月末の終値は、前月末比プラス150円くらいで
、
当時ではプラス1割にもなっています。従いまして、8月末の決定まで指をくわえて待つのはあまりにももったいない
気がします(もちろん当時は150円上昇することは分からなかったわけですが)。当時、
既に日経平均は上昇トレンド
決定となっていましたので、
個別銘柄は日経平均が上昇トレンド中なら、陽転への兆しの段階で買っても良いでしょう。
尚、図内右端の10月20日(金)現在、二線がゴールデン・クロスし、株価は一線の上にプラス乖離となって、
いかにも一線も上向きそうな
兆しです。このまま堅調にすすんで、来月、一線が上向けば買いとなりますが、
現時点では'05年とは異なり、日経平均は陽転してませんので、まだ中期バイ・アンド・ホールドとしての買いの段階
ではありません。
尚、陽転が決定したなら、
「電子ブックVer.Ua」では「D.本格上昇右肩上がり再騰期」にもなります。
< 為替の予測にも >
ご参考までにドル円相場の月足を載せておきます(10月17日現在)。Y軸の上にいくほど円安ですのでご注意ください。
毎週末の配信で、ここ数か月、一貫して円安傾向だとリポートしてきた理由がお分かりかと思います。
2006年3月までは一線は上向いていますが、二線は2月にデッド・クロスし、先行して円高を示唆していたということに
なります。5月までは円高でした。その後8月に一線が上向き、二線もゴールデン・クロスして円安トレンドに転換決定しました。
以上、いかがでしたでしょうか。
テクニカルをよくご研究なさっている方には、何の指標か、およそお分かりになるかもしれませんが、
できれば詳しい説明を入手して頂ければとolもいます。これからの株式投資にきっとお役に立つと思います。
「cocktailの株式テクニカル・メールマガジン」ご入会頂きますと、全文を記載した文のご案内をさせて頂きます。
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